Glossary 用語集
介護の業界では専門的な用語が多く使われ、始めは戸惑う事も少なくありません。
そうした使用頻度の高いと思われる用語をまとめてみました。
調べたいキーワードを五十音ボタンから検索できます。
あ行
- アセスメント
- アセスメントとは、一般的には環境分野で使われてきた用語で、事前評価・初期評価という意味を持ちます。
- アルツハイマー型認知症
- アルツハイマー型認知症は、 認知機能低下、人格の変化を主な症状とする進行性の認知症の一種で、 認知症をきたす疾患の中では最も多い疾患です。
- 移動用リフト
- 移動用リフトとは、歩行や立ち上がりなどを自力で行うことが困難な要介護者が、段差や高低のある場所において移動を行う際に、身体をつり上げて昇降させることでその移動を可能にする福祉用具のことです。
- 医療費控除
- 医療費控除とは、 年間に支払った医療費が所得控除となる仕組みで、 家族合計で10万円を超える医療費(総所得が200万円未満の人は総所得の5%)を支払った人は、 10万円を超えた分を課税所得から差し引くことができます。
- 栄養バランス
- 各栄養素の相対的な量の関係のことです。
- 応益負担
- 応益負担とは、 所得に関係なく、受けたサービス(利益)の対価として、一律に費用負担をする方式のことをいいます。医療費や介護保険の一部自己負担金がそれに該当します。
- 応能負担
- 応能負担とは、 サービスご利用者の所得(経済的能力)に応じて、段階を決め、費用負担をする方式のことをいいます。負担する費用は、サービスご利用者本人と扶養義務者の所得(経済的能力)によって決定されます。
か行
- 介護サービス計画(ケアプラン)
- 介護サービス計画(ケアプラン)とは、 要支援または要介護と認定されたご本人の身体状況やご家族の希望、生活状況などから、 必要な介護サービスを適切に利用できるように作られる介護サービスの利用計画のことで、 生活上の課題や設定した目標、サービスの種類や内容などが記載されます。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、 主として介護サービス計画(ケアプラン)作成業務を行う専門職です。それ以外にも、介護サービス提供事業者や介護保険施設、介護保険者(市町村)との連絡調整を行ったり、 計画通りにサービスが実施しているかの管理などを行います。
- 介護付有料老人ホーム
- 介護を要する要介護、要支援者であるご入居者に対する、日常生活上の介護(入浴介助、食事介護等)や機能訓練を提供している施設です。
- 介護福祉士
- 介護福祉士とは、 入浴・排泄・食事の介助などといった直接的な介護を行うほか、 ご本人やご家族への助言や相談などを行う専門職です。
- 介護保険(介護保険制度)
- 寝たきり状態や認知症など所定の要介護状態になった場合や、 日常生活に支援が必要な要支援状態になった場合に、 在宅サービス・施設サービスが受けられる社会保険制度のことです。40歳以上が加入対象となります。
- 介護保険審査会
- 介護保険審査会とは、 各都道府県ごとに設置され、介護保険の保険料の徴収や給付の決定、 要介護認定(要支援の認定を含む)などに対する不服がある場合の不服申請に対して、 審査をする第三者機関です。
- 介護用品
- 介護用品とは、介護を必要とするお年寄りや障がい者の生活を支援する為の福祉機器のことをいいます。
- 簡易浴槽
- 簡易浴槽とは、自宅の浴室を利用しての入浴が困難な要介護者のために、居室などにおいて入浴を可能とする浴槽のことで、使用にあたって取水や排水のための工事を伴わないものとされている福祉用具です。
- 居宅介護支援事業所
- 介護保険の相談からご本人やご家族の困りごとを解決に向けて必要な介護サービスの情報や社会資源を提供し一緒に介護サービス計画書を作成します。
- 居宅サービス
- 在宅においてご利用者が受けられるサービスです。
- グループホーム
- 高齢者や障がい者が、5人から9人程度の人数で借家やアパート等で家庭的な雰囲気を持って共同生活をし、同居者あるいは介護スタッフが生活援助を行います。
- 車椅子
- 車椅子とは、障がいなどによって歩行に困難がある人が、移動の手段として使用するものです。 車椅子は大きく分けると二つのタイプがあり、手動のものと電動で動かすものとに分かれます。手動で使用する車椅子には、使用者本人がタイヤを動かして移動するものと、背面についたハンドルによって介助者が操作するものとに分かれます。
- ケア付マンション
- 住居内外がバリアフリー仕様、緊急通報装置がついており、また介護を受けられるようになっているマンションです。明確な規定等はないようですが、重度の介護によっては入居できないマンションもあります。
- ケアハウス
- 老人福祉法に規定されている福祉施設の1つで、「軽費老人ホーム」形態の一つで、「ケアハウス型」となります。 原則として、60歳以上の自炊ができない程度の身体機能低下等、独立での生活に不安があり、なおかつご家族による援助も困難な方が入居対象となる施設です。
- ケースカンファレンス
- ケアプランを立てて介護サービスが提供されている過程で、ケアマネジャーをはじめサービスに携わっている人たちが、具体的な事例をあげて、サービスが適切に行われているか、問題や改善点はないかなどを検討することをいいます。必要であれば、ケアプランの再検討を行います。サービス担当者会議も広い意味ではケースカンファレンスに含まれます。
- 腰掛便座
- 腰掛便座とは、立ったり座ったりする動作に困難のある要介護者が、トイレにおける排泄を可能にするために用いられる用具です。
さ行
- サービス付き高齢者向け住宅
- 高齢者の居住の安定を確保することを目的として、バリアフリー構造・設備を有し、安否確認や生活相談サービスを提供することにより、高齢者を支援する環境を整えたうえで、都道府県・政令市・中核市の登録を受けた住宅を「サービス付き高齢者向け住宅」といいます。
- 自治体
- 国家から自治の権能を認められた公共の団体、自治団体、地方公共団体のことをいいます。
- 社会福祉士
- 社会福祉士とは、 「社会福祉士及び介護福祉士法」によって1987年に創設された国家資格です。身体上、または精神上の障がいや環境による要因によって日常生活を営むことに支障がある人の福祉に関する相談に応じ、助言や指導などを行います。
- 小規模多機能
- 地域密着型サービスのひとつです。住み慣れた自宅での生活が続けられるよう、小規模多機能型居宅介護事業所による、ヘルパーの訪問(訪問介護)と、事業所でのデイサービス(通所介護)やショートステイ(宿泊)などを臨機応変に組み合わせた介護サービスです。
- ショートステイ
- 在宅で介護にあたっているご家族の身体、精神的負担の軽減、またはご家族が病気、冠婚葬祭、仕事、旅行などで一時的に介護ができない場合に、ご家族に代わって介護をご提供するサービスです。
- スロープ
- スロープとは、段差を解消するための用具で、介護保険制度による居宅介護サービスのご利用者に対して、保険給付される福祉用具のひとつです。
- 生活支援ハウス
- 高齢者に対して介護機能、居宅機能や交流機能を総合的に提供します。高齢者が安心して健康で明るく生活を送れるように支援し、高齢者の福祉の増進を図ることとを目的とします。
- 生活相談員
- 社会福祉主事任用資格と同等以上の能力があり、適切な相談、援助等を行う能力を有すると認められる者とされています。特別養護老人ホーム、指定介護老人福祉施設、通所介護事業所等に配置され、ご利用者の相談、援助等を行う者をいいます。具体的な職務として、ご利用者一人ひとりが、デイサービスを安心して利用出来るよう、ご利用者を取り巻く環境を調整する、ご利用者やご家族からの相談の対応やデイサービスの受入準備、契約書の取り交し、個々のご利用者の通所介護計画の作成やその評価等、企画者としての役割があります。
た行
- 体位交換用機器
- 体位交換用機器とは、自力で寝返りを打つことが困難な要介護者の姿勢を交換するための介助用具で、居宅介護サービスによって貸与される福祉用具のひとつです。
- 立ち上がり座椅子
- 立ち上がり座椅子とは、立ち上がりの動作に困難のある要介護者が、椅子からの立ち上がりを容易にするための補助機能を備えた椅子のことです。
- 単身世帯
- 一人暮らしであることをいいます。未婚のほか、別居、離婚、死別、子の独立などにより単身で暮らす人のことです。
- 地域ケア会議
- 地域包括支援センター等が主催し、地域で暮らす高齢者を取り巻く地域の方と支援している医療、介護の関係者が集まり、高齢者個人に対する支援の充実をはかる会議をいいます。またはそれを支える社会基盤の整備も同時にすすめていく方法をいいます。
- 地域包括ケアシステム
- 団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重要な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供されるシステムのことをいいます。
- 地域密着型サービス
- 事業者が所在する市区町村が事業指定を行い、その市区町村に住む住民のみが利用でき、介護が必要となっても住み慣れた地域やご自宅で暮らしていけることを目的に誕生した、その地域の特性に柔軟に対応できるサービスです。 2006年から創設されたサービス体系で、要介護高齢者等が出来る限り住み慣れた地域での生活が継続できるように市町村が事業者の指定や監督を行います。 1.小規模多機能型居宅介護 2.定期巡回・随時対応型訪問介護看護(2012年創設) 3.複合型サービス(2012年創設) 4.夜間対応型訪問介護 5.認知症対応型通所介護 6.認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 7.地域密着型特定施設入居者生活介護 8.地域密着型介護老人福祉施設 のサービスがあります。 デイサービスセンター ご利用者の送迎、健康チェック、入浴、食事、レクリエーション、おやつを提供しております。また、季節に合わせた行事を催したり、散歩、遠足にも出かけます。
- 手すり
- 手すりとは、歩行や立ち上がりなどが困難な要介護者が、安全に歩行や立ち上がりなどを行えるようその動作を補助するための用具で、介護保険制度における居宅サービスのひとつとしてレンタルすることができる福祉用具です。
- 特殊寝台
- 特殊寝台とは、起き上がりや立ち上がりなどを補助するための機能を備えたベッドで、介護保険制度において貸与される福祉用具のひとつです。
- 特殊尿器
- 特殊尿器とは、要介護者が尿意を覚えてもトイレやポータブルトイレの使用が困難である場合に、チューブを通して排尿を行える用具です。
- 特別養護老人ホーム
- 要介護認定者を対象とし、身体上または精神上著しい障がいにより常時介護が必要、且つ、在宅での介護が困難な方が入所し、入浴、排泄、食事等の介護、日常生活上の世話、機能訓練、健康管理などを受ける事が出来ます。
- 床ずれ予防器具
- 床ずれ予防器具とは、要介護者が自力で寝返りなどを打てない際にできやすくなる床ずれを予防するための用具として、介護サービスによって貸与される福祉用具のことです。
な行
- 入浴補助用具
- 入浴補助用具とは、要介護者が浴槽を出入りする際に困難があったり、浴槽内での座位の保持が難しかったりする場合などに、その動作を補助するために用いられる用具で、特定福祉用具販売の対象用具とされているものです。
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 地域密着型サービスのひとつで、認知症の高齢者が共同で生活する住居(グループホーム)に入所して、食事、入浴、排泄などの介護や日常生活上の支援、機能訓練などを利用します。
- 認知症老人徘徊感知機器
- 認知症老人徘徊感知機器とは、認知症を持つ要介護者が、屋外へ出ようとしたときなどにセンサーでその行動を感知し、ご家族などへ通報するシステムを持つ機器のことです。
は行
- 配食サービス
- 調理が困難なひとり暮らしのお年寄り、障がい者の方に対し定期的に在宅(自宅)訪問して栄養バランスのとれた食事提供するとともに、ご本人の安否確認を行うサービスです。 ※生活支援サービスの一つであるが、介護保険の給付対象には含まれていません。
- 配食対象者
- 65歳以上で一人暮らしの方(病弱な高齢者の世帯も含みます)障がい者で一人暮らしの方、障がい者のみの世帯で家での調理が困難な方が対象です。
- バスボード
- バスボードとは、浴槽の出入りを容易にするための入浴補助用具のことで、介護保険の支給対象として購入可能な福祉用具です。
- バリアフリー
- 高齢者や障がい者の日常生活社会生活における障壁を取り除くことをいいます。路上の障害物や建物の段差など物理的な障壁だけでなく、差別や偏見などの心理的障壁、資格条件や採用試験などの制度的障壁、視覚・聴覚障がいなどによる情報収集の障壁など、生活全般に関わる障壁を取り除くことを含みます。
- 福祉用具
- 法的な定義としては、「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障のある老人又は心身障がい者の日常生活上の便宜を図るための用具及びこれらの者の機能訓練のための用具並びに補装具」となっており、介護やリハビリのために使用する介護機器のことをいいます。
- 福祉用具専門相談員
- 福祉用具専門相談員とは、介護福祉や医療に関する幅広い専門知識を身に付けた、福祉用具のプロフェッショナルアドバイザーです。要介護者や障がい者に福祉用具を貸し出したり販売をするときに、お客様との密なコミュニケーションを基に、ニーズに合った福祉用具の選び方や、使い方を適切にアドバイスをします。
- 訪問介護(ホームヘルプサービス)
- ホームヘルパー(訪問介護員)がご自宅に訪問し生活全般のお手伝いや入浴介助等を行ったり、一人で出来ない部分をお手伝いします。また、声掛けや相談にのりながら一緒に行うことで自立ができるように支援を行います。
- 訪問看護
- 専門の看護師等がご利用者のご家庭を訪問し、病状や療養生活を看護の専門家の目で見守り、適切な判断に基づいたケアとアドバイスで、在宅での療養生活を安心して送っていただけるようにお手伝い、また、医師や関係機関と連携をとり、さまざまな在宅ケアサービスの使い方を提案します。
- 訪問入浴
- 個人個人にあった入浴介護をします。狭い駐車スペースでも可能です。
- 歩行器
- 歩行器とは、歩行に困難のある要介護者の歩行を補い、その構造が使用者の体重を支えることが可能となっている歩行補助用具のことで、介護サービスにおける福祉用具貸与の対象とされているものです。
- 歩行補助杖
- 歩行補助杖とは、歩行に困難のある要介護者の歩行を補助したり、歩行能力を改善したりするためのもので、介護保険における福祉用具貸与によってレンタルできるものです。
ま行
- 民生委員
- 厚生労働大臣より委託を受けて市町村の区域に配置される民間の奉仕者をいいます。 「人格識見高く、広く社会の実情に通じ、社会福祉の増進に熱意がある者」がつとめています。 地域住民の生活状況を把握し、援助が必要な方を行政や福祉サービスにつなげる地域の相談役です。
- メニュー
- 料理の品目を示した表、献立表または献立をいいます。
や行
- ユニットケア(Unit Care)
- 特別養護老人ホームや老人保健施設、療養病床などで、10人以下のグループに分けてケアを行なう方式をいいます。
- 要介護認定
- 要介護認定とは、 被保険者の申請に対し、保険者である市町村等が、 日常生活上の介護の必要性を確認し、審査・判定を行うことです。
- 養護老人ホーム
- 環境上の理由や経済的理由により自宅での生活が送ることができない方が入所する施設をいいます。 施設と契約をするのではなく、各地域の市区町村からの措置により入所となります。
- 浴室すのこ
- 浴室すのことは、浴室の洗い場に設置して使用するもので、脱衣所と浴室の段差を解消するためのものです。
ら行
- 六輪歩行器
- 六輪歩行器とは、左右に三つずつの車輪を有し、前面及び左右に手で握ることのできるハンドルを有した、歩行補助としての機能を持つ福祉用具のことです。
わ行
- 該当する用語はありません。
英数字・記号
- QOL(Quality of life)
- 物理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、人間らしく、満足して生活しているか、精神面を含めた生活全体の豊かさと自己実現を含めた概念をいいます。生活の質と訳されます。